核家族化はたしかに日本人の宗教心の衰退に一役買っていると言えるだろう。家のどこにも仏壇や位牌もないという家庭はたくさんある。このため、「先祖を敬う」のような精神が培われる機会がないこともたしかだ。

最近政府当局から発表された日本の人口統計によれば、日本は人口減少のステージに移行したらしい。つまり、この国では、毎年相当数のお年寄りが亡くなりつつあり、一方、新たに生まれてくる赤ちゃんの数は少なく、出生率が回復するきざしはない。両者の差が人口減少となって表れている。

つまり、いまこの国には生存しているお年寄りもたくさんいるし、亡くなって葬式で送られるお年寄りも沢山いるのだ。にもかかわらず、今の日本で仏教文化が衰退しているとしたら、なんとも皮肉な話だ。

調査の結果、「本当の友達が0人だ」と答えた人はおよそ3割。約3人に1人はまったく友達がいないか、あるいは付き合いがあっても心の底から信頼しあっている関係ではないらしい。男女別で見ると、女性よりも男性のほうが友達がいないと感じている人が多いようだ。

女性はよく「おしゃべりだ」と言われるが、おしゃべりの中から自然と人間関係を構築しているのかもしれない。男女年代別で見ても、すべての年代で女性より男性のほうが友達がいないと思っている割合が高いとわかる。

とくに40代、50代の男性で割合が高くなっているのが印象的だ。この年代は会社である程度のポジションがあり、周囲にたくさんの人がいるはずだが…。

仕事を通しての付き合いでは友達と呼べる関係を築くのは難しく、孤独を感じているのだとすれば悲しい話だ。不動産物件も一人暮らし向けが多くなっているのだろう。